こんにちは!
健康運動指導士&アスリートフードマイスターのMORITO(Twitter)です。
今回のテーマは”【体に悪い!?】「マーガリンはプラスチック」という噂の真相”という内容でお話していきます。
あなたはこんな噂を聞いたことはありませんか?
「ショートニングがプラスチックだ!」
「マーガリンは体に悪い!だってプラスチックだから!」
「そもそもマーガリンって体に悪いの?」
この噂や疑問を解消していきます。
たくさんの人がマーガリンはプラスチックだと誤解しています。
■マーガリンは食べるプラスチックだ
■マーガリンはプラスチックからできてるんだっけ?
■マーガリンはプラスチックの油だよ
■ショートニングとマーガリンはプラスチックと変わらない原材料
■マーガリンは食べるプラスチックだから体に悪い
■マーガリンの素材はプラスチックと一緒らしい
このように間違った意見がかなり多く飛び交っていました。
・マーガリンがプラスチックかどうか?
・マーガリンやショートニングは人間の体に悪いのか?
そんな健康について大切なことを知っていただきたいと思います。
✔なぜプラスチックと言われているのか?
✔ショートニングとマーガリンは同じ?
✔マーガリンは体に悪いの?
根拠については論文をベースにお話していきたいと思います。
マーガリンはプラスチックなの?
早速、結論から述べますと”マーガリンとプラスチックは全くの別物”です。
「マーガリンはプラスチックだ!」というのは、あくまで表現の一つに過ぎません。
マーガリンはバターを摂りすぎないように作られた
「マーガリン」は「バター」の代わりになる、便利で健康的な食品として一時期ブームになりました。
バターに比べ安価に手に入れることができるのでご家庭に必ず一つはあると言っても過言じゃないでしょう。
バターには飽和脂肪酸が多く含まれ、この飽和脂肪酸の取りすぎは心疾患の原因ともいわれています。
一方、マーガリンは不飽和脂肪酸と呼ばれる脂肪酸で、不飽和脂肪酸は一般的には健康のために推奨される脂肪酸です。
主に魚や植物に含まれる脂肪酸で、血液をさらさらにしたり、悪玉コレステロールを減らす作用があるといわれています。
しかし、マーガリンは例外で、悪玉コレステロールを増やし、トランス脂肪酸が健康被害をもたらすといわれています。
バターを取りすぎないように作られたはずが”マーガリンも健康の為には摂取はしない方がいい食品”だったのです。
マーガリンがプラスチックだと言われるきっかけ
冒頭で伝えた通りマーガリンはプラスチックではありません。
ではなぜ、マーガリンのことをプラスチックと言うようになったのでしょう?
一説によると、以下のJ・フェネガン博士の著書を翻訳した”危険な油が病気を起こしている”の表現がきっかけになっているとされています。
書籍の中に、「”脂肪専門の科学者たちは実際にオイルをプラスチック化する”と表現する」という記載があるようです。
他にも…
・マーガリンにはアリがたからないからプラスチックだ!
・顕微鏡でみたらマーガリンとプラスチックがそっくりだった
・マーガリンとプラスチックの作り方が同じだ!
このような噂があります。
他にも説はあるかもしれませんが、この書籍がマーガリンがプラスチックと言われるきっかけになったのではないかと私は思ってます。
そもそも作り方も構造もプラスチックとマーガリンは違いますからね。
マーガリンがプラスチックではない理由
マーガリンとプラスチックの違いから比べてみましょう。
■マーガリン
・炭素の数は20個弱
■プラスチック
・炭素の数が数100個以上
プラスチックはそもそも食品ですらありません。
マーガリンは体に悪いとはいえ、代謝ができることから”食品”といえます。
マーガリンとバターの違い
■マーガリン
・バターに比べ安価
・トランス脂肪酸14.89g(100g中)
■バター
・マーガリンに比べ高価
・トランス脂肪酸3.278g(100g中)
マーガリンは精製した油脂に発酵乳・食塩・ビタミン類などを加えて乳化し練り合わせた加工食品で、その製造過程において水素を分子に付加して(水素付加、水素化)、常温で固体にしている。バターとの大きな違いは、バターの主原料は牛乳だがマーガリンの主原料は植物性・動物性の油脂である点である。
引用:Wikipedia
注目すべきはやはり”トランス脂肪酸”です。
マーガリンが体に悪く、危険であると認識されたのは、トランス脂肪酸が健康被害をもたらすことが明確になったからです。
次の章より、マーガリン(トランス脂肪酸)の危険性、体に悪い理由について説明していきます。
マーガリンが体に悪い!と噂される理由
マーガリンが体に悪い!と言われている理由は”トランス脂肪酸”を多く含むことが原因です。
マーガリンだけではなく、以下の食品も同様にプラスチックという表現をされることがあります。
・コーヒーフレッシュ
・ホイップクリーム
マーガリンと同様、トランス脂肪酸が多いためプラスチックだ!と表現されがち。
他にもトランス脂肪酸を多く含む食品もまとめます。
・ポップコーン
・ファストフードの食品全般
・パン類
・ケーキ類
・クッキー、ビスケット
・スナック菓子
・揚げ物全般
今回紹介している食品は、トランス脂肪酸が多いことを考えるとマーガリンと同様に体に悪い食品だといえます。
では、トランス脂肪酸の危険性についてお話します。
マーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸が体に悪い理由
永田忠博の論文”トランス脂肪酸問題の現状”によると…
・トランス脂肪酸はLDL(悪玉コレステロール)を増加させる
・トランス脂肪酸はHDL(善玉コレステロール)を減少させる
・トリグリセリド血中レベルを上昇させる
・65歳以下のでのリスクが強くでる傾向にある
・飽和脂肪酸よりもトランス脂肪酸の方がリスクが高い
・2型糖尿病のリスクを上昇させる
・喘息、アレルギー性鼻炎、アドピー皮膚炎などの罹患率に相関がある報告もある
・がんとの関係は肯定、否定両方の意見がある
(出典元:トランス脂肪酸問題の現状・永田忠博)
このリスクがトランス脂肪酸が危険視される、体に悪い理由です。
相関関係が証明されているもの、そうでないものもありますが、まず間違いなくマーガリンが健康的な食べ物とは言えないですね。
体に悪いのは間違いありません。
体に悪いトランス脂肪酸との付き合い方
WHOの提示する基準値は1日約2gです。
もしくは以下の通り、1日に摂取する全カロリーの1%未満に抑えるというのが理想的です。
WHO / FAOの2003年のレポートで、トランス脂肪酸は心臓疾患のリスク増加との強い関連が報告され、また摂取量は全カロリーの1%未満にするよう勧告されている
引用:Wikipedia
厚生労働省の調査だと、日本人のトランス脂肪酸の摂取量は、総エネルギー摂取の合計から0.3%だということが判明しているそうです。
もちろん該当しない方もいると思いますし、食生活が乱れている方はもっと多く摂取しているでしょう。
WHOの提示する摂取量からは日本人はまだマシな方だというのが今のところの見解です。
トランス脂肪酸が多く含まれる食品
マーガリンだけに限らず、トランス脂肪酸が多く含まれる食品を紹介します。
以下は、1食につき摂取するであろう推定量となります。
・バター:0.2g
・ポテトチップス:1.2g
・クッキー:1.7g
・ビスケット:1.1g
・シュークリーム:0.7g
・チョコレート:0.4g
・マヨネーズ:0.2g
・食パン:0.16g
・牛肉:1.4g
・アイスクリーム:0.9g
引用:食品安全委員会(現在トランス脂肪酸含有量のページが存在しません)
マーガリン以外にも体に悪い食品はたくさんです。
全ての食品のトランス脂肪酸量を把握するのは100%無理ですよね。
体に悪い食品をいくつか知っておくだけでも十分だと思います。
マーガリンなどの体に悪いものから身を守るには?
マーガリンやトランス脂肪酸のような体に悪いものから身を守る方法は、自己管理につきます。
何を食べるか、どの程度食べるか、決めるのはいつも自分自身です。
また、知識として知っていないと体に悪いものを避けることすら不可能ですね。
そういう意味ではあなたはここで知識をインプットできたわけなので今後、食事の際にはトランス脂肪酸を意識し、マーガリンの摂取量を減らすことができるはずです。
「体に悪いから私は、全く食べない!」という選択ではなく、理解した上で、少量ずつ楽しむことが健康には必要なのだと考えています。
牛肉も「体に悪い」言われる食品の一つですが、やはり美味しい!ということで全く食べないのは無理です。笑
【体に悪い!】マーガリンはプラスチックなの?まとめ
まとめます。
・マーガリンがプラスチックと言われ出したのは書籍の表現の影響
・マーガリンが体に悪い理由はトランス脂肪酸が多いから
・マーガリンに限らずトランス脂肪酸が多い食品は避けるべき
大切なのは、マーガリンやトランス脂肪酸がどーたらではなく、健康に毎日を過ごせること。
そのためには、他にも摂取しすぎない方がいい成分もありますし、身体に良いと言われている成分でも摂りすぎると結局リスクが生じます。
なんでも加減が大事。
体に悪いと言われるものは基本的には美味しいのも事実…。
避けるだけではストレスがたまるので上手く付き合っていくのがベストでしょう。
その中で健康に過ごすために生活に運動を取り入れ、自分だけではなく身近な方の健康にも関与してほしいなと思います。
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最後までお付き合いいただきありがとうございました。